「両親が今年で結婚35周年。何かしてあげたいけれど、何を用意すればいいのかわからない」「自分たち夫婦の35周年を節目らしく過ごしたいけれど、大げさにはしたくない」。35周年の結婚記念日は、25周年の銀婚式や50周年の金婚式に比べて情報が少なく、どう祝えばいいのか迷う人が多い節目です。
先に結論をお伝えすると、35周年結婚は「珊瑚婚式(さんごこんしき)」と呼ばれ、決まった祝い方はありません。夫婦2人での旅行や食事、家族そろっての会食、珊瑚やコーラルカラーの贈り物など、2人らしい形で祝えば十分です。子どもから贈る場合も、主役である両親の希望を先に聞いておけば、大きく外すことはまずありません。
この記事では、珊瑚婚式という名前に込められた意味から、定番の祝い方、立場別のプレゼント相場、珊瑚アクセサリーの見方、祝儀袋やのしのマナー、夫婦2人での過ごし方までを、「なぜそうするのか」と「迷ったときの判断基準」をセットで紹介します。
・35周年結婚が「珊瑚婚式」と呼ばれる3つの理由
・夫婦旅行・家族会食・退職祝いを兼ねる会など、定番の祝い方3パターン
・夫婦間・子どもから両親へ・親戚や友人からのプレゼント相場
・水引・表書き・贈る時期と、避けられやすい品物の考え方
35周年結婚は「珊瑚婚式」|名前に込められた3つの意味

結婚記念日には、年数ごとに素材や宝石にちなんだ名前がつけられています。35周年の名前は「珊瑚婚式」。まずは、この名前がどんな意味を持っているのかを押さえておくと、お祝いの言葉や贈り物を選ぶときの軸がぶれにくくなります。
珊瑚婚式と呼ばれるのは「ゆっくり育つ珊瑚」に夫婦を重ねたから
35周年の結婚記念日は「珊瑚婚式」と呼ばれ、海の中で長い時間をかけて育つ珊瑚に、夫婦が積み重ねてきた年月を重ねた名前だと理解しておけば十分です。
珊瑚は、海の中でじっくりと時間をかけて美しく成長していきます。年に数ミリほどしか大きくならないとも言われ、その歩みの遅さが「35年かけてゆっくり築いてきた夫婦の関係」を象徴していると解説されています。派手な輝きを持つ宝石の名前がつく節目とは違い、珊瑚婚式には「見た目の華やかさより、積み重ねた深さを祝う」という意味合いが込められているわけです。
この由来を知っておくと、お祝いのメッセージに一言添えるだけで、贈り物の印象が変わります。たとえば「珊瑚のように時間をかけて育ってきたお父さんとお母さんへ」と書けば、単なる記念日の挨拶ではなく、35年という年月そのものをたたえる言葉になります。やりがちなのは、30周年や40周年の名前と取り違えてしまうことです。カードや表書きに記念日の名前を書く前に、「35周年=珊瑚婚式」ともう一度確認しておきましょう。
なお、結婚記念日の名前の由来には諸説あります。人に伝えるときは「〜という意味があると言われている」と柔らかく添えると、相手が別の説を知っていても話が食い違いません。
珊瑚婚式(さんごこんしき)=結婚35周年の記念日の呼び名。海の中でじっくりと時間をかけて成長する珊瑚に、長年お互いを思いやってきた夫婦の関係を重ねて名付けられたとされる。アメリカでは「Jade Wedding(翡翠婚式)」と呼ばれることもある。
「さん・ご」の語呂合わせで覚えやすい記念日
珊瑚婚式は、「35(さん・ご)」という数字の読み方がそのまま名前になっている、覚えやすい記念日です。年数を忘れてしまっても「さんごだから35年」と思い出せます。
結婚記念日の名前は、多くが素材の性質や価値の高まりに由来していて、数字の読み方とは関係がありません。その中で珊瑚婚式は、珊瑚の成長という意味に加えて、語呂合わせでも名前が決まっているのが特徴です。語呂合わせになっているのは珊瑚婚式だけだと紹介する結婚記念日の解説記事もあり、ほかの記念日より話題にしやすい節目と言えます。
この覚えやすさは、家族でお祝いを企画するときにも役立ちます。きょうだいに声をかけるとき、「来年は両親の結婚35周年だね」より「来年は珊瑚婚式だね」と伝えたほうが、「何それ?」と会話が広がり、準備の話を始めやすくなります。孫世代に「35だから、さんご。海の珊瑚のお祝いなんだよ」と伝えれば、子どもでも記念日の意味を覚えられます。
ただし、語呂合わせは覚え方のひとつであって、珊瑚婚式の意味の中心は「長い年月をかけて育まれた関係」のほうにあります。メッセージで語呂合わせだけを強調すると軽い印象になることもあるので、由来とあわせて伝えるのがおすすめです。
海外では「翡翠婚式」と呼ばれることもある
結婚35周年は、アメリカでは「Jade Wedding(翡翠婚式)」と呼ばれることもあります。ただ、日本でお祝いの表書きやカードに書くなら、一般的に使われている「珊瑚婚式」を選べば迷いません。
結婚記念日の名前は、国や時代、紹介する資料によって少しずつ異なります。記念日の一覧はもともと欧米の習慣が日本に伝わって広まったもので、伝わる過程で名前が変わったり、国ごとに別の素材が当てはめられたりしてきました。そのため、35周年に「珊瑚」と「翡翠」という2つの呼び名が存在するわけです。
この違いは、贈り物のアイデアを広げるヒントになります。たとえば、珊瑚の赤やピンクよりも落ち着いた緑色が好きな母親には、翡翠婚式という別名を添えてグリーン系の小物を選ぶ、という考え方もできます。「海外では翡翠婚式とも呼ぶそうだから、緑色にしてみたよ」と一言添えれば、好みに合わせた理由も伝わります。
一方で、祝儀袋の表書きに「翡翠婚式御祝」と書くと、受け取った側や周囲の親戚が意味を読み取れないことがあります。正式な場面では「珊瑚婚式」、会話やカードで話題を広げたいときに「翡翠婚式」と使い分けるのが無難です。
2026年に35周年を迎えるのは1991年(平成3年)に結婚した夫婦
2026年に結婚35周年を迎えるのは、1991年(平成3年)に結婚した夫婦です。記念日をいつにするかは、入籍日にするか挙式日にするかを夫婦で決めておけば問題ありません。
結婚記念日の起点には、法律上の区切りである入籍日と、家族や友人に祝ってもらった挙式日の2つがあります。どちらが正しいという決まりはなく、2人の思い入れが強い日を記念日にしている夫婦が多いようです。子どもがお祝いを企画する場合は、両親がどちらの日を記念日として大切にしているかを先に確認しておくと、日程のずれを防げます。
35周年を迎える夫婦は、50代後半から60代に差しかかる年代が中心です。この時期は退職、子どもの独立、夫婦2人の生活への回帰など、人生の転機が重なりやすい年代だとされています。そのため35周年は、これまでの35年を振り返ると同時に、「変化を受け止める記念日」としての意味も持つと解説されています。
やりがちなのは、「平成3年に結婚したから35周年は来年」と数え間違えることです。結婚した年に35を足した年が35周年の年になります。念のため、両親や親戚の記憶だけに頼らず、写真や記念品の日付でも確かめておくと安心です。
| 記念日の名称 | 珊瑚婚式(さんごこんしき)/35周年 |
| 別名 | 翡翠婚式(ジェード・ウェディング) |
| 込められた意味 | ゆっくり成長する珊瑚に、長年思いやってきた夫婦の関係を重ねる。「さん・ご」の語呂合わせ |
| 2026年の対象 | 1991年(平成3年)に結婚した夫婦。入籍日・挙式日のどちらを記念日にするかは夫婦で確認 |
決まりがないから迷う|珊瑚婚式の定番3パターン
珊瑚婚式には、これをしなければならないという決まった祝い方はありません。珊瑚のアクセサリーやコーラルカラーの贈り物を交換する夫婦がいる一方で、贈り物ではなく旅行やちょっと贅沢なディナーで祝う夫婦も多いとされています。ここでは、よく紹介される3つのパターンと、あえて祝わないという選択肢について見ていきます。
夫婦2人の記念日旅行は「思い出の場所の再訪」が選ばれやすい
35周年の祝い方で最も人気があるとされるのが、夫婦2人での記念日旅行です。行き先に迷ったら、ハネムーンで訪れた場所を再訪する形を選ぶと、記念日らしい意味が自然に生まれます。
旅行が選ばれやすいのは、物ではなく「2人で過ごす時間」そのものを記念にできるからです。35年の間には、子育てや仕事に追われて、夫婦2人だけでゆっくり出かける機会が少なかった人も多いはずです。子どもが独立し、生活が落ち着いてくる50代後半以降は、あらためて2人の時間を持つのにちょうどいいタイミングと言えます。
具体的には、新婚旅行先を35年ぶりに訪ねる、若いころに行きたかった海外へ1週間ほど出かける、といった形がよく紹介されています。ハネムーン先を再訪する場合は、当時の写真を持っていき、同じ場所で同じ構図の写真を撮ると、35年の時間の流れが一枚で伝わる記念になります。
注意したいのは、日程を詰め込みすぎないことです。若いころの旅行の感覚で移動の多い計画を立てると、疲れが先に立ってしまうことがあります。観光地を回る数を減らし、宿でゆっくり過ごす時間を多めに取ると、記念日らしい落ち着いた旅になります。
家族会食と夫婦旅行を分ける「2日構成」
家族にも祝ってほしいけれど、夫婦2人の時間も大切にしたい。そんな場合は、1日目に家族で会食、2日目から夫婦で近場へ出かける「2日構成」にすると、両方をきれいに両立できます。
2日構成が定番になっているのは、家族が集まる場と夫婦だけの場では、求められる過ごし方がまったく違うからです。家族会食では子どもや孫がにぎやかに祝い、夫婦旅行では2人で静かに35年を振り返る。1日にすべてを詰め込むと、どちらも中途半端になりがちです。
よく紹介される流れは、土曜日に家族全員で会食をし、日曜日から夫婦で近場の温泉に泊まり、月曜日に帰宅するというものです。子どもたちは土曜日の会食に参加するだけでよいので、仕事や家庭の予定を合わせやすく、両親は翌日から気兼ねなく2人で過ごせます。子どもたちが会食の手配を、夫婦が旅行の手配を担当するなど、役割を分けておくと準備もスムーズです。
気をつけたいのは、会食の翌日に移動が控えていることを家族全員が理解しておくことです。会食が長引いて夜遅くなると、旅行の出発に響くこともあります。会食の終わりの目安をあらかじめ決めておき、「明日からはお父さんとお母さんの時間」と子どもの側から切り上げる配慮があると喜ばれます。
退職祝いや還暦祝いを兼ねた小さな会
35周年の時期に退職や還暦が重なるなら、お祝いを別々にせず、「退職祝い兼35周年会」として家族や近しい友人が集まる小さな会を開くのもよい方法です。
50代後半から60代にかけては、定年退職や還暦など、人生の節目が短い期間に集中します。そのたびに別々のお祝いを企画すると、主役の両親も周りの家族も準備に追われてしまいます。複数のお祝いを1回の会に重ねれば、集まる側の負担が減り、そのぶん内容を充実させることができます。ご両親の珊瑚婚式と還暦祝いや退職祝いを兼ねる場合には、少し豪華なお祝いにするのも良いと紹介されています。
会の規模は、家族と、両親と親しい友人を数人招く程度で十分です。大きな宴会場を借りるより、両親がなじみのあるお店の個室などを選んだほうが、落ち着いて会話を楽しめます。進行は乾杯、食事、子どもや友人からの一言、記念撮影くらいのシンプルな流れにすると、主役が気疲れしません。
注意点は、「兼ねる」ことを主役の両親が納得しているかどうかです。退職を大々的に祝われるのが照れくさい人もいれば、珊瑚婚式は夫婦2人で静かに過ごしたいと考える人もいます。企画する前に、どのお祝いをどこまで一緒にしてよいか、さりげなく確認しておきましょう。
実は「あえて祝わない」夫婦も少なくない
意外と知られていないけれど、珊瑚婚式はそもそもお祝いをしないという夫婦もいます。周りが盛大に祝わなければと考えるほど、本人たちは求めていないケースもあるのです。
25周年の銀婚式や50周年の金婚式に比べると、35周年は世間的な知名度がそれほど高くない節目です。そのため、「35周年だから特別なことをする」という意識自体を持っていない夫婦も珍しくありません。解説記事でも、相場にとらわれず、自分たちらしい方法でお祝いを考えることがすすめられています。
子どもの側がやりがちなのは、「せっかくの節目だから」と張り切って準備を進め、両親に「そこまでしなくていいのに」と困った顔をされることです。この場合、準備そのものが無駄になるだけでなく、両親に気を遣わせてしまいます。いつもより少しいい食事に誘う、電話で「35周年おめでとう」と伝えるだけでも、記念日を覚えていたという気持ちは十分に届きます。
祝わないことを選ぶ夫婦も、何もしないわけではなく、「いつも通りの日常を2人で続けること自体が記念」と考えている場合があります。お祝いの大きさで気持ちを測らず、相手が心地よいと感じる距離感を大切にしましょう。
| 項目 | 夫婦2人の記念日旅行 | 家族会食+夫婦旅行の2日構成 | 退職祝い兼35周年会 |
|---|---|---|---|
| 向いている夫婦 | 2人の時間を大切にしたい、思い出の場所がある | 家族にも祝ってほしいが、夫婦の時間も持ちたい | 退職や還暦が同じ時期に重なる |
| よくある形 | ハネムーン先の再訪、1週間ほどの海外旅行 | 土曜に家族で会食、日曜から近場の温泉泊、月曜に帰宅 | 家族と近しい友人が集まる小さな会 |
| 注意点 | 移動の多い日程を詰め込みすぎない | 会食の終わりの目安を決めておく | お祝いを兼ねてよいか本人に確認する |
子どもから両親へ贈るなら?喜ばれる段取りと気配り

珊瑚婚式を子どもから祝う場合、プレゼントや食事会を用意する家庭が多いようです。ただ、両親が50代後半から60代という年代になると、子どもの側にも仕事や家庭があり、きょうだいで住む場所が離れていることもあります。ここでは、準備の進め方と、やりがちな失敗の防ぎ方を紹介します。
主役は両親、子どもは「提案役」に回る
子どもから両親の35周年を祝うときは、自分たちで内容を決めきるより、いくつかの案を用意して両親に選んでもらう「提案役」に回るのがいちばん確実です。
35年連れ添った夫婦には、それぞれの好みや暮らしのペースがあります。子どもがよかれと思って決めた内容が、両親の希望と合っているとは限りません。特に旅行や会食は、日程や体力、行きたい場所への思い入れが絡むため、本人たちの意見を聞かずに進めるとずれが生まれやすいのです。
具体的には、「家族で食事会をする」「夫婦2人の旅行をプレゼントする」「記念品を贈る」の3案くらいを出し、「どれがいい?」と聞く形がおすすめです。すべてを任せると両親は「なんでもいいよ」と遠慮しがちですが、選択肢があると選びやすくなります。父親と母親で希望が違う場合は、2日構成のように両方を取り入れる方法もあります。
サプライズにしたい気持ちがある場合も、日程だけは先に押さえておくと安心です。「この週末は空けておいてね」と伝えておけば、中身は当日のお楽しみにできます。家ごとに記念日への考え方は異なるので、普段の両親の様子から、どこまで事前に伝えるかを判断しましょう。
きょうだいで贈るときは「予算と役割」を先に決める
きょうだいで一緒にお祝いする場合は、内容を考える前に「全体の予算」と「誰が何を担当するか」を決めておくと、あとで気まずくなることがありません。
きょうだいそれぞれに生活があり、負担できる金額や使える時間は同じではありません。内容から先に決めてしまうと、「そんなに出せない」「準備を全部押しつけられた」といった不満が出やすくなります。お金と役割を先に決めておけば、その範囲で何ができるかを落ち着いて話し合えます。
役割分担の例としては、両親の近くに住むきょうだいがお店の予約や当日の送迎を、遠方に住むきょうだいが記念品の手配やメッセージカードの取りまとめを担当する、という分け方があります。連絡はグループのメッセージで一本化し、決まったことを都度書き残しておくと、「言った・言わない」の行き違いを防げます。
金額の分け方は、均等割りにするか、状況に応じて差をつけるかを家族で話し合えば問題ありません。どちらが正しいということはなく、きょうだい間で納得できていることが大切です。配偶者がいるきょうだいは、配偶者の家のお祝いの考え方とも調整が必要になる場合があるので、早めに相談しておきましょう。
サプライズが裏目に出るパターンと防ぎ方
サプライズで35周年を祝うこと自体は素敵なアイデアですが、主役の予定や気持ちを確かめないまま進めると、かえって両親に気を遣わせてしまうことがあります。迷ったら「日程と大枠は伝え、中身だけを秘密にする」形を選びましょう。
サプライズが裏目に出やすいのは、50代後半から60代の両親には、子どもが思っている以上に予定があるからです。友人との約束、趣味の集まり、地域の行事など、週末が埋まっていることは珍しくありません。また、人前で祝われることが苦手な人にとっては、突然大勢に囲まれること自体が負担になる場合もあります。
よくあるのは、次のような失敗です。
状況:きょうだいで内緒でお店を予約し、当日に「食事に行こう」と誘ったところ、父親が友人との約束を入れていた。予約を別の日に変えられず、母親だけで食事をすることになった。
原因:サプライズを優先して、両親の予定を確認しなかった。
対策:「記念日の週末は家族で過ごしたいから空けておいて」と日程だけは早めに伝える。中身(お店・記念品・メッセージ)を当日まで秘密にすれば、驚きも楽しみも残せます。
もうひとつ気をつけたいのは、両親が「子どもにお金を使わせてしまった」と気にしてしまうケースです。高価な贈り物や豪華な会食よりも、手紙や家族写真のほうが喜ばれる家庭もあります。サプライズの規模は、両親の性格に合わせて調整しましょう。
プレゼント相場は立場で変わる|結婚式の教科書調べ
珊瑚婚式のプレゼントの平均予算は、5,000円~3万円程度だと紹介されています。ただし、贈る人の立場によって目安は変わります。結婚式の教科書では、ギフト専門店や情報媒体が公開している複数の解説をもとに、立場別の目安を表に整理しました。公的な統計ではなく、あくまで一般的な目安として参考にしてください。
| 項目 | 夫婦間 | 子どもから両親へ | 親戚・友人から |
|---|---|---|---|
| 相場の目安 | 10,000円~30,000円 | 5,000円~30,000円 | 5,000円~10,000円 |
| よく選ばれるもの | 珊瑚素材のアクセサリー、コーラルカラーの小物、旅行や食事 | 食事会、体験ギフト、名入れ記念品 | インテリア小物、コーラルカラーのアイテム |
| 注意点 | お互いの贈り物の価格帯をそろえる | きょうだいで予算を合わせて出す | 相手に気を遣わせない金額にとどめる |
出典:ギフト専門店・贈り物情報媒体の公開コラム(2026年9月確認)をもとに結婚式の教科書が整理。公的統計ではありません。
夫婦間で贈り合うなら10,000円~30,000円が目安
夫婦でお互いにプレゼントを贈り合う場合は、10,000円~30,000円が相場とされています。迷ったら、この範囲の中で「お互いに同じくらいの価格帯」にそろえておくと、どちらかが気まずく感じることがありません。
夫婦間の贈り物がほかの立場より高めになるのは、節目の記念として形に残るものを選ぶ人が多いからです。子どもや親戚からの贈り物は「お祝いの気持ち」を伝えるものですが、夫婦間の贈り物は「これまでの35年への感謝」と「これからもよろしく」という気持ちを込めるもの。長く使えるアクセサリーや、2人で使う品物が選ばれやすいのもそのためです。
やりがちなのは、片方だけが高価なものを用意し、もう片方が手頃な品物だったために、受け取った側が恐縮してしまうケースです。これを避けるには、「今年は予算をこのくらいにしよう」と事前に話しておくのが確実です。サプライズにこだわらなければ、一緒に買い物に出かけて選び合うのもよい方法です。プレゼントを選ぶ時間そのものが、お互いへの思いやりにつながると紹介されています。
なお、相場はあくまで目安です。旅行や食事で祝うなら品物は用意しない、という夫婦もいます。金額よりも、2人が納得できる形を優先しましょう。
子どもから両親へは5,000円~30,000円、親戚・友人なら5,000円~10,000円
子どもから両親へ贈る場合は5,000円~30,000円が一般的で、親戚や友人から贈る場合は5,000円~10,000円が目安とされています。親戚や友人の立場なら、この範囲の控えめな金額にしておくと、相手に気を遣わせずに済みます。
子どもから両親への相場に幅があるのは、1人で贈るか、きょうだいで出し合うかによって金額が大きく変わるからです。1人で贈るなら手頃な品物やメッセージカードつきの贈り物、きょうだいで出し合うなら食事会や体験ギフトなど、少し予算のかかるものも選びやすくなります。
親戚や友人の場合は、控えめな金額が目安になっているのには理由があります。高価な贈り物をすると、受け取った夫婦がお返しを考えなければならず、かえって負担になってしまうからです。「おめでとう」の気持ちが伝われば十分なので、コーラルカラーの小物やインテリア小物など、気軽に受け取れるものが向いています。
注意したいのは、親戚同士でお祝いの習慣が決まっている家もあることです。「うちの親戚は記念日に贈り物をしない」「毎回このくらいの品物を贈っている」など、家ごとの暗黙の了解がある場合は、それに合わせるのが無難です。迷ったら、身近な親戚にさりげなく聞いてみましょう。
妻へ・夫へ贈るアイテム別の価格帯
夫婦間の贈り物をもう少し具体的に考えるなら、アイテムごとの価格帯を知っておくと予算の見当がつけやすくなります。迷ったら、まず「形に残る物」か「思い出に残る体験」かを決めてから、価格帯を絞り込みましょう。
妻へ贈るものとしては、珊瑚アクセサリー(2~8万円)、珊瑚色の小物(1~3万円)、体験ギフト(2~10万円)が紹介されています。夫へ贈るものとしては、趣味の道具(3~15万円)、旅行用品(2~8万円)、珊瑚色小物(1~3万円)といった価格帯が目安です。どれも先ほどの夫婦間の相場より上の価格帯まで含んでいるのは、35周年を特別な節目と考えて、少し奮発する人もいるためです。
選び方の例としては、アクセサリーを普段から身につける妻には珊瑚のネックレスを、退職後に趣味の時間が増える夫には趣味の道具を、といった形があります。反対に、物を増やしたくないと考えている相手には、体験ギフトや旅行用品のほうが喜ばれることもあります。
気をつけたいのは、相場の上限に合わせる必要はないということです。価格帯はあくまで「このくらいの品物がある」という目安にとどめ、2人の暮らしに合った範囲で選びましょう。高価な品物を贈るほど気持ちが伝わる、というものではありません。
旅行を含む記念日全体の予算は3段階で考える
プレゼントだけでなく、食事や旅行を含めた記念日全体の予算は、控えめなら5~10万円、標準的なら20~40万円、長期旅行を含めると50~150万円が目安とされています。まずは「どの段階で祝いたいか」を夫婦で決めると、内容を選びやすくなります。
予算を3段階で考えるのは、35周年の祝い方の幅が広く、「食事と記念品」で済ませる夫婦もいれば、「長期の海外旅行」に出かける夫婦もいるからです。最初に段階を決めずに内容から考え始めると、あれもこれもと膨らんで、準備の途中で迷いが生まれがちです。
控えめな段階なら、少しいいお店での食事と記念品の組み合わせ。標準的な段階なら、近場の温泉旅行と家族会食の2日構成。長期旅行込みの段階なら、ハネムーン先の再訪や1週間ほどの海外旅行、といったイメージです。どの段階を選んでも、記念日の価値に上下はありません。
注意点として、この予算は夫婦自身が記念日にかける費用の目安で、子どもや親戚が負担する金額ではありません。子どもから旅行をプレゼントする場合も、全体の段階を両親に押しつけるのではなく、両親の希望を聞いたうえで、きょうだいで出せる範囲に合わせましょう。
珊瑚を贈るなら知っておきたい「色・大きさ・種類」
珊瑚婚式の贈り物では、珊瑚素材を使ったアクセサリーを選ぶ人が多いとされています。ただ、珊瑚は宝石の中でも見分け方がわかりにくい素材です。ここでは特定のお店や商品を勧めるのではなく、選ぶときに知っておきたい基本的な見方を紹介します。
珊瑚素材かコーラルカラーか、まず2択で考える
珊瑚婚式にちなんだ贈り物は、大きく「珊瑚素材のもの」と「珊瑚色(コーラルカラー)のもの」の2つに分かれます。迷ったら、普段アクセサリーを身につける相手には珊瑚素材、そうでない相手にはコーラルカラーの小物を選ぶと外しにくくなります。
この2択で考えるとよいのは、珊瑚素材のアクセサリーは身につける場面が限られ、好みもはっきり分かれるからです。和装に合わせて帯留めを使う人や、上品なネックレスを好む人にとっては記念の品になりますが、アクセサリーをほとんど着けない人には、しまいこまれてしまうこともあります。一方、コーラルカラーのストールや財布、インテリア小物なら、珊瑚婚式の意味を持たせつつ、日常の中で使ってもらえます。
具体的な贈り物としては、珊瑚素材の指輪・ネックレス・ブレスレット、コーラルカラーのアイテム、名入れ記念品、インテリア小物、体験ギフトなどが人気とされています。夫へ贈る場合は、コーラルカラーのネクタイや小物入れなど、さりげなく色を取り入れる形が選びやすいでしょう。
気をつけたいのは、「珊瑚婚式だから珊瑚でなければならない」と考えすぎないことです。記念日の名前は贈り物を選ぶヒントであって、決まりではありません。相手の好みと暮らしに合うものを優先しましょう。
価値を左右するのは色の濃さと大きさ
珊瑚素材のアクセサリーを選ぶなら、見るべきポイントは「色の濃さと均一さ」と「大きさ」の2つです。同じような見た目でも、この2点で価値が変わると覚えておけば、選ぶときに迷いにくくなります。
珊瑚の価値に関する解説によると、珊瑚は色の濃さや鮮やかさが重要で、均一で深みのある赤色ほど高値が期待できるとされています。また、珊瑚は成長がゆっくりなため、大きなものほど希少価値が高くなり、同じ色や品質であれば大きなものの方が高価だと説明されています。珊瑚婚式の由来である「ゆっくり育つ」という性質が、そのまま価値の決まり方にも表れているわけです。
価格の幅も大きく、珊瑚の原木は30,000円程度から販売されているものもある一方で、アクセサリーでは300万円という高額で売買されているケースも見られると紹介されています。記念日の贈り物としては、先ほどの珊瑚アクセサリー(2~8万円)の価格帯を目安に考えると現実的です。
注意点として、同じ「珊瑚」と表示されていても、品質や加工の状態はさまざまです。購入するときは、素材や色の表記、アフターケアの有無などを販売店に確認しておくと安心です。価値の高さよりも、相手の服装や好みに合う色味を優先して選びましょう。
血赤珊瑚(ちあかさんご)=赤珊瑚の中でも、深い赤色で透明感のあるもの。最も価値が高いとされる。
桃色珊瑚(エンジェルスキン)=やわらかなピンク色の珊瑚。欧米のハイジュエリーブランドや海外コレクターから再注目されている。
コーラルカラー=珊瑚のようなピンクがかったオレンジ色。珊瑚素材でなくても、珊瑚婚式にちなんだ贈り物として選ばれる。
血赤珊瑚と桃色珊瑚、それぞれの位置づけ
珊瑚の中で最も価値が高いとされるのは「血赤珊瑚」ですが、近年は「桃色珊瑚(エンジェルスキン)」も再注目されています。記念日の贈り物としては、価値の順位よりも、相手の肌の色や服装になじむ色を選べば問題ありません。
血赤珊瑚は、赤珊瑚の中でも深い赤色で透明感のあるものを指し、昔から珊瑚の中で特に価値の高い種類とされてきました。一方の桃色珊瑚は、やわらかなピンク色が特徴で、欧米のハイジュエリーブランドや海外コレクターから再注目されています。状態の良いものは、赤色に匹敵する、あるいはそれ以上のプレミア価格がつくケースもあると紹介されています。
選び方の例としては、落ち着いた色の服装が多く、はっきりした色をアクセントにしたい人には赤系、やわらかい色の服装が多く、上品な印象を好む人にはピンク系、という考え方があります。和装に合わせる機会がある人には、帯留めやかんざしを選ぶ家庭もあります。
やりがちなのは、「価値が高いから」という理由だけで濃い赤色を選び、相手の好みと合わなかったというケースです。贈り物は相手が身につけてこそ意味があります。普段身につけているアクセサリーの色や、よく着る服の色を観察してから選ぶと、長く使ってもらえる贈り物になります。
贈る前に確認したいマナー|水引・表書き・贈る時期
珊瑚婚式のお祝いを現金や品物で贈る場合は、祝儀袋やのしの選び方、表書き、贈るタイミングにも気を配っておくと安心です。身内同士のお祝いでも、形式を整えておくと、受け取った側に丁寧な気持ちが伝わります。
水引は紅白か金銀の蝶結びが基本
珊瑚婚式のお祝いに使う祝儀袋やのし紙は、水引が紅白または金銀の蝶結びのものを選べば問題ありません。のしも付いているものを選びましょう。
蝶結びが基本になるのは、ほどいて何度でも結び直せる結び方だからです。結婚記念日は、25周年、35周年、50周年と、何度迎えてもうれしいお祝いです。そのため、「何度あってもよいお祝い」に使う蝶結びがふさわしいと考えられています。一方、結婚式のご祝儀では、「一度きりであってほしい」という意味を込めて、ほどけない結び切りやあわじ結びを使うのが一般的です。同じ結婚にまつわるお祝いでも、結婚式と結婚記念日では水引の考え方が異なる点を覚えておきましょう。
ただし、解説によっては珊瑚婚式に結び切りを使ってもよいとするものもあり、地域や家によって考え方が異なる場合があります。迷ったときは、紅白の蝶結びを選んでおけば、一般的な記念日のお祝いとして受け取ってもらえます。
やりがちなのは、手元にあった結婚式用の祝儀袋をそのまま使ってしまうことです。結婚式用の豪華な水引の袋は、記念日のお祝いには仰々しく見えることもあります。包む金額や品物の格に合わせて、シンプルな袋を選ぶとバランスがよくなります。

表書きは「珊瑚婚式御祝」、筆ペンの楷書で
表書きは「珊瑚婚式御祝」「祝 珊瑚婚式」「御祝」のいずれかを選び、毛筆や筆ペンを使って黒墨で楷書体ではっきり書けば大丈夫です。
珊瑚婚式のマナー解説では、表書きは毛筆や筆ペンを使い、黒墨でくっきりはっきりと、楷書体で読みやすく書くことがすすめられています。お祝いごとで濃い黒を使うのは、喜びの気持ちをはっきり表すためと言われています。薄墨は弔事で使われることが多いため、お祝いでは避けるのが一般的です。
どの表書きを選ぶかは、記念日の名前を知っている相手かどうかで考えると迷いません。「珊瑚婚式御祝」や「祝 珊瑚婚式」は、35周年のお祝いであることがひと目で伝わります。一方、相手が記念日の名前になじみがなさそうなら、シンプルな「御祝」にしておくと、受け取った側が戸惑うことがありません。水引の下には、贈り主の名前をフルネームで書きます。きょうだいで連名にする場合は、年齢が上の人を右から順に書くのが一般的です。
字に自信がない場合も、丁寧に書くことを心がければ十分です。書き損じが心配なら、あらかじめ別の紙で練習してから本番に臨みましょう。

現金は新札で当日でも、品物は1週間前までに
現金を包むなら新札を用意し、お祝いの当日に手渡しても問題ありません。品物を贈る場合は、パーティーなどの行事があるなら1週間前までに届けておくと安心です。
お祝いのお札に新札を使うのは、「この日のために前もって準備していました」という気持ちを表すためです。使い込んだお札だと、慌てて用意したような印象を与えてしまうことがあります。新札は銀行の窓口などで両替できますが、休日をはさむと用意できないこともあるので、日程に余裕を持って準備しておきましょう。
品物を1週間前までに贈るとよいのは、受け取る側が当日までに準備や飾り付けに使えるからです。たとえば、記念の食事会で身につけてもらいたいアクセサリーや、会場に飾ってほしい記念品は、当日に渡しても使ってもらえません。また、当日は荷物が増えるうえに、主役の夫婦は多くの人に囲まれていて、品物を落ち着いて受け取れないこともあります。
一方、特に行事を開かず、家族だけで食事をする程度なら、当日に「おめでとう」と手渡しするほうが気持ちが伝わる場合もあります。遠方に住んでいて直接会えないときは、記念日当日に届くよう配送を手配し、電話やメッセージで一言添えるとよいでしょう。家ごとの習慣に合わせて、無理のないタイミングを選んでください。
避けられやすい5つの品物と、気にしなくてよいケース
お祝いの品物として、ハンカチ、櫛、日本茶、印鑑、割れ物の5つは、一般的には避けられる傾向があります。ただし、相手から希望された場合は気にしなくて問題ないと言われています。
これらが避けられやすいのは、言葉の響きや連想からです。ハンカチは「手巾(てぎれ)」と書くことから「手切れ」を連想させ、「縁を切る」と受け取られる可能性があるとされます。櫛は「苦」「死」と同じ音を含むため、縁起がよくないとされてきました。日本茶は弔事を連想させることがあり、印鑑も縁起がよくないとされる品物のひとつです。ガラスや陶器などの割れ物は、「割れる」という言葉を連想させます。
状況:おしゃれなペアのグラスを珊瑚婚式のお祝いに贈ったところ、同席していた年配の親戚から「割れ物はお祝いには向かないと言われているよ」と指摘され、場の空気がぎこちなくなった。
原因:贈る相手本人の好みだけを考え、家族や親戚が縁起を大切にしているかどうかを確認しなかった。
対策:縁起を気にする家庭かどうか、事前に身近な家族に聞いておく。どうしても贈りたい場合は、「前から欲しいと言っていたので」と理由を添えると、受け取る側も周囲に説明しやすくなります。
一方で、近年はこうした受け取り方も多様になっていて、上質なハンカチや、ずっと欲しかったペアグラスを喜ぶ夫婦もいます。相手が希望しているものなら、縁起を理由に選択肢から外す必要はありません。迷ったら、贈る前に「これを考えているけれどどう?」と相手に聞いてしまうのがいちばん確実です。
夫婦2人で過ごす35周年結婚の記念日アイデア
ここまで子どもや親戚から祝う場合を中心に見てきましたが、35周年の主役はあくまで夫婦2人です。記念日の過ごし方は「物を増やしすぎない」ことがコツとされています。最後に、夫婦2人で過ごす記念日のアイデアを紹介します。
物を増やしすぎず「時間」を贈り合う
夫婦2人で35周年を祝うなら、品物を贈り合うより、食事や旅行など「一緒に過ごす時間」を記念にするのがおすすめです。迷ったら、ちょっといいお店での食事から始めてみましょう。
物より時間が選ばれやすいのは、35年も一緒に暮らしていると、家の中にはすでに多くの物があるからです。50代後半から60代にかけては、子どもの独立をきっかけに家の中を整理し始める人も多く、新しい物が増えることを負担に感じる場合もあります。一方、2人で過ごした時間の記憶は場所を取らず、あとから何度でも振り返ることができます。
具体的には、若いころに2人でよく通ったお店を訪ねる、普段は行かない少し贅沢なお店を予約する、2人で同じ体験(陶芸や料理教室など)に参加する、といった過ごし方があります。夫婦でちょっといいお店に食事に行くのもおすすめだと紹介されています。
気をつけたいのは、どちらか一方だけが計画を立てて、もう一方が「連れて行かれる」形になることです。お互いにやりたいことを1つずつ出し合い、両方を取り入れると、2人の記念日らしくなります。品物を贈りたい場合は、使うたびに記念日を思い出せる、小さなものを1つだけ選ぶとよいでしょう。
35年目の2人を写真に残す
35周年の記念として、夫婦2人の写真を撮っておくのもおすすめです。迷ったら、結婚式や新婚旅行のころの写真と同じ構図で撮ることを意識すると、35年の歩みが伝わる一枚になります。
写真が記念日にふさわしいのは、物を増やさずに形に残せるからです。家族写真は子どもが中心になりがちで、夫婦2人だけで写った写真は意外と少ないもの。子どもが独立したこのタイミングで、2人だけの写真を撮っておくと、あとで見返したときに35周年の記憶がよみがえります。
具体的な撮り方としては、写真館でプロに撮影してもらう、旅行先で思い出の場所を背景に撮る、家族会食の席で子どもや孫が撮影係になる、といった方法があります。結婚式の写真を持参して、当時と同じポーズや並び方で撮ると、並べて飾ったときに見比べる楽しみが生まれます。

注意したいのは、写真を撮られることが苦手な人もいるという点です。スタジオでの本格的な撮影に抵抗がある場合は、旅行や食事の途中で、自然な表情を気軽に撮る程度にとどめましょう。撮った写真は、デジタルデータのままにせず、1枚だけでもプリントして飾っておくと、記念日の品として日常の中に残ります。
手紙で35年を振り返る|そのまま使える文例
品物や旅行に加えて、手紙で気持ちを伝えるのも35周年ならではの過ごし方です。長さの目安は便箋1枚、300〜400字ほど。読み上げても1〜2分程度に収まる長さなので、書く側も受け取る側も負担になりません。
手紙が記念日に向いているのは、普段は照れくさくて口に出せない感謝を、言葉として残せるからです。35年一緒にいると、「ありがとう」を改めて伝える機会は少なくなりがちです。手紙なら、何度でも読み返してもらえます。構成は「記念日のお祝い」「35年を振り返るエピソード1つ」「感謝の言葉」「これからの言葉」の4つにすると、迷わず書けます。
夫婦間で贈る場合の文例は、次のようになります。
「結婚35周年、おめでとう。35年前、緊張しながら式を挙げた日のことを、昨日のことのように覚えています。子どもたちが小さかったころは毎日があわただしくて、2人でゆっくり話す時間もほとんどありませんでしたね。それでも、いつも家族のことを一番に考えてくれて、本当にありがとう。子どもたちも独立して、これからはまた2人の時間が増えます。行きそびれていた旅行にも、少しずつ出かけましょう。これからもどうぞよろしくお願いします。」
子どもから両親へ贈るなら、「お父さん、お母さん、結婚35周年おめでとう」「2人が仲良く暮らしている姿を見て育ったことが、私の自慢です」といった言い換えができます。エピソードは、家族旅行や毎年の行事など、家族みんなが覚えている思い出を選ぶと伝わりやすくなります。なお、お祝いの手紙では「別れる」「切れる」「終わる」といった言葉は避けて書くのが一般的です。
まとめ
珊瑚婚式は、海の中でじっくり育つ珊瑚のように、35年という時間をかけて積み重ねてきた夫婦の関係をたたえる記念日です。子どもとして両親を祝う人も、夫婦として自分たちの節目を迎える人も、まずは「どんなふうに過ごしたいか」を本人たちに聞くことから始めてみてください。旅行や食事、手紙や写真など、形は小さくても、35年を覚えていて祝う気持ちがあれば、それが何よりのお祝いになります。今日のうちに、家族やパートナーに「今度の35周年、どう過ごしたい?」と一言聞いてみましょう。
※相場や慣習は地域・家庭によって異なる場合があります。記事内の目安は2026年9月時点の公開情報をもとにしています。

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